わたしの統合失調症

統合失調症と聞くと、

「え、幻覚見えんの?」

「幻聴聞こえたりすんの?」

 


と、思われがちですよね。

 


確かに、頭の中で悪口が幻聴のように

聞こえていた時期もありました。

けれど、それはそんなに酷いものではなく、

どちらかというと被害妄想に近いもので、

「誰かに脅されている」

「誰かに見張られている気がする」

など、よくある統合失調症の症状は、

わたしにはありませんでした。

 


わたしの場合は、思考障害を伴う統合失調症です。

 


と言われてもピンと来ませんよね。

つまり、陽性症状ではなく、陰性症状だったのです。

 


陰性症状に主に見られるのは、

やる気の低下。

これはわたしもありました。

何もしたくない、というか出来ない。

お風呂に入ることすら出来ずに、

母に髪を洗ってもらっていたりしていました。

 


そして思考障害。

 


思考障害って何?ということで、

簡単に説明しますと、

相手の話が頭に入って来ず

スーっと流れていってしまうことや、

そのため何を言っているのか理解できなかったり、

自分の思ったことを喋ろうとしても

どう喋ればいいのか分から喋れなかったり、

考えがまとまらず飛躍しすぎてしまったり、

通常ではない考え方への没入、

それに振り回されて自分の考えが

もはやなくなってしまったり、

 


そんな症状でした。

 


また、幻覚ではありませんが、幻視はありました。

実際にはいないのに、虫みたいなものが、

机の上をぞろぞろ歩いているように見えて驚いたり、

自分の腕を這っているように見えたり、

あれっ虫だ、と思ったら何もいなかったり、

そういった症状はありました。

 


また、不安感が強く、

何をするにも不安、考えても不安、不安、不安、

不安で押しつぶされそうになっていました。

 


仕事をお休みしていたこともあり、

働いていないことへの不安、焦り、

世の中から置いてかれてひとりぼっちになるような

そんな不安や焦り、

また、とにかく何かが怖くて仕方がない、

漠然とした不安というのもありました。

 


音がすごくうるさく感じる、といったことも

ありました。

人の声や自分の声が耳の中で反響して大きくなって

すごくうるさく感じたり、

これは、気付けばいつのまにかなくなっていました。

 


あとは、不眠ですね。

全く眠れませんでした。

今もこれはあまり良くなっていません。

 


それから、摂食障害

食べては、下剤を飲み、全部出さないと怖い。

お腹がぺたんこになってないと不安でたまらない。

これも、今もあまり変わっていません。

 


あとは、物忘れが激しくなりました。

これは、

統合失調症患者によくあることらしいのですが、

認知機能が低下するそうなのです。

そのため、物覚え・物忘れが悪くなったり、

わたしは記憶力が良い方だったので、

これはショックでした。

 


また、認知機能の低下ということでいうと、

これはわたしが気付いたことではなく

彼氏から見たわたし、ということだったのですが、

以前より子供っぽくなっている、と言われました。

これも、いわゆる認知症の高齢者と同じだ、

と言われ、ちょっとショックをうけました。

 


他にも、症状はたくさんあります。

でも、わたしもあまり覚えていないので、

思い出したらまた書きますね。

 


わたしの統合失調症は、

陰性症状と、認知機能障害でした。

 


ただ、前回書いた記事での、

彼氏の家で物音が聞こえたり、人の気配がしたり、

というのは、陽性症状だと思います。

とても怖かったので。

 


この辺で、今回は一旦終わります。